東京脱毛器男子4「傷つく度に、いいオトナのオトコへと変貌を遂げていく」

スベスベな肌に触れると、心がとろけていく

男

びっくりですよね、ほんと。ずっとイケイケスタートアップ企業の経営者だと思っていた男が、嘘つきだたとわかったら。いや、そういうと語弊があるかな。別に全員が完全に嘘つきかというとそうではなくて、実際に会社を経営してるやつもいます。

 

でも、事業規模とか業績面ではかなり話を盛ってるとか。広告関連の会社で働いてるけど、じつは子会社だとか(笑)

 

でも、ここに集まってくる男たちの向上心が本物なのはたしかなんです。だからこそ人脈を求め、いい女と出会いを求めている。

 

上手く世渡りしようと思ったら、そういう機転も必要ですよね。就活の時だってみんな「即戦力の人材」を演じたりしてましたし、恋愛でも最初は猫をかぶるし。なんとかして自分に振り向いてもらうには、ちょっとくらい大きく見せることも。

 

それが今までできなかったから、自分は恋愛でも仕事でも上手くいってこなかったんだと思います。

 

その日以降、自分は初めて会った女子にこんな風に自己紹介するようになりました。「年収1500万円の投資勤務勤務」ってね。

「嘘をついてるうちに本当だと信じてしまう」 悲しい男の性

正直、最初は自分を必要以上に盛ったり、嘘をついたりすることに罪悪感があったんです。でも、そう言うと明らかに女子たちの反応が変わるし、男として扱ってくれる。

 

そんなことを繰り返すうちに、チヤホヤされることが快感になっていきました。すると、喋るのもどんどん饒舌になります。むしろ、嘘をついてるんだけど、半分自分でも本当だと信じ始めている……みたいな。

 

他のやつらもきっとそんな感じなんでしょうね。この部屋は、ユウヤ以外みんなショーンKならぬ、ショーンSやショーンM、ホラッチョ1号・2号・3号ですよ(笑)

男と女
おかしいと思うでしょ? でも、俺は女も対して変わらないと思うんです。「恋愛ドラマ」を好むくせに実際はお金大好きだし、純情ぶるけど実際はビッチばっか。化粧で精一杯偽りの自分を作っているけど、メイクで美人になってるだけのやつなんていっぱいいますから。

 

「SNOW」みたいな画像加工アプリを使ってるうちに自分のことをかわいいと錯覚する女子っていますけど、俺らみたいな「盛男(もりお)」たちの笑えないはずです。

 

今思うと、かつての彼女・マユミもそうだったのかもしれません。見た目も中身も最高! と思っていたけど、実際は出会った時から浮気ばっかりしていたのかもしれない。非モテな俺を、陰で笑いながら……。

「パパ活女子」との出会いで入ってしまうスイッチ

そして、俺はひとりの女に狙いを定めました。S女子大に通うカナコ。大学生の身分をいいことに、色んなおじさんの元を渡り歩いてお金をせびっている、今流行りの「パパ活女子」です。

 

「若さを武器にしてって言うけど、なにがダメなのかな? 私はおじさんに若さを提供して、その対価としてお金をもらってるだけ。そりゃ、ファストフード店で地道にアルバイトしてるような女子のほうが健気でかわいいかもしれないけど……

 

でも、若いうちの貴重な時間をそんなことに費やすくらいなら、もっと自分の魅力を引き出した稼ぎ方をするほうがいいでしょ?」

The businesswoman of a smile

なんの躊躇いもなく言う姿に、僕は大きな衝撃を受けました。「パパ活」ですよ? トンカツとかハムカツとかじゃないんですよ? ほんと、驚きますよね。

 

でも、悔しいことにカナコはめちゃくちゃいい女だったんです。170センチ近い長身からスラっと伸びる手足はとてもしなやかで美しい。もちろん、全身脱毛済みなんでしょうね。何十万かかったのかわからないけど、彼女にしてみれば安いものですよね。どの角度から見ても、彼女の肌は光り輝いてました。

 

この女を、なんとか自分のものにしたい。できることなら、その顔を歪ませてやりたいーー。そう思った俺は、カナコを徹底的に褒め、適度にdisりながら、酒を飲ませ続けました。

 

ユウヤが酒好きなのもあって、この部屋にはどんな酒もあります。終電がなくなる頃には、彼女は僕の肩にもたれかかっていました。

 

そうそう、言い忘れてたんですけど、いつもパーティーをやってる部屋の奥には大きな寝室があるんですよ。

 

キングサイズのベッドがふたつも置いてあって、常におしゃれなBGMが流してある部屋です。正直な話、俺とユウヤが住む六本木のこの部屋で、一番夜景が綺麗なのがこの部屋で。

 

抱きかかえていたカナコをベッドに降ろすと、俺は倒れ込むようにして彼女に口づけしました。甘ったるいカクテルの味と、さっき仕込んだウォッカの味が舌の上で混ざります。カナコが発する、強烈なメスの匂いにやられ、俺はアタマのネジが吹っ飛ぶのを感じました。楽しい、超楽しい、ああこのためにこそ男は生きてるんだって。

 

居ても立ってもいられなくなった俺は、着ていたシャツを脱ぎました。イタリア伊達男のユウヤと仲良くなってからは、シャツの下は素肌。肌着なんてもう着ていません。だから、俺はもう上半身裸になっていました。

 

しかし、すでに獣と化していた俺を、カナコは突き飛ばして言いました。

 

「ごめん、やっぱりあなたとは無理」

 

「どうして……?」

 

俺が恐る恐る聞くと、彼女はこう言い放ったんです。

 

「あんた、いくらなんでも体毛濃すぎ。気持ち悪くなった」

 

事情が飲み込めない俺に、カナコは続けました。

 

「部屋が暗くてわかんなかったんだけど、キスしたときにヒゲがチクチクあたって。まあでもそれは仕方ないか、男だしって我慢しようと思ったんだけど、シャツ脱いでびっくり。ゴリラかよってくらいモジャモジャじゃん。これじゃ、男に抱かれてんのかゴリラに抱かれてんのかわかんない」

 

痛くない脱毛器で心機一転 口コミ・評判◎の腕前はさすが

脱毛

今まで、毛深いことがずっとコンプレックスでしたけど、まさか「腕毛が濃すぎてキモい」でベッド・インを拒否されるとは思ってもみませんでした。こんなことになるんだったら、足の指だけでなく腕やすね毛もキレイにしておくべきでしたよ、ほんと……。

 

そう考えた俺は、すぐに脱毛に着手。以前にも紹介しましたけど、家庭用脱毛器の『レインボーテグランデ』を使いました。ネットで調べてもいい口コミが多く、信頼できそうだったから選んだやつです。

 

ただ、注意したいのは足の指毛などと違って「腕毛やすね毛は、まったくないと男としては違和感がある」というところ。もともと生えないやつとか、水泳選手とかならおかしくないかもしれないけど、俺みたいな「全身剛毛男子」が一気にツルツルになっても、おかしいですからね(笑)

 

だから、脱毛器を使う回数を減らして生えてくる腕毛・すね毛を細くすることで、目立たないようにすることにしたんです。そのほうが、肌へのダメージも少ないですしね。

 

あと、ついでに手の指の毛も処理しておくことにしました。ここも、やっぱり全然毛がないのはおかしい気がしたんで、照射回数を減らしてやることに。

 

一度、完全に剃って少し生えてきたところに照射。一ヶ月後改めて確認すると、いい具合に腕毛・すね毛が細くなっているのがわかりました。「脱毛」というよりかは「間引いてくれた」って感じですけど、男ならこれぐらいがちょうどいいんじゃないかな。

 

どうせ、カナコみたいなやつは「剛毛はキモいけど、ツルツルも女みたいで嫌」って言うタイプなんで。現代女子が男子に求めるちょうどいい「毛加減」って、本当に難しいですよ。マジで手加減してくれって感じですよね(笑)

 

結果、ワンナイトはできなかったけど、綺麗な腕、手、脚を手に入れました。今まで、すね毛が濃すぎてショートパンツを履けたことがなかったんですけど(もし履いたら女子から非難轟々になっていたでしょう)、これなら履けそうです。

 

30歳で小学生ぶりにショートパンツ履くことになるとは思わなかったなあ。短パンラフスタイルの似合う、六本木の「イケてる男」を目指して今後も「毛だしなみ」、しっかりしていきますよ。

 

剛毛が原因で関係を持つことを断られた直樹。しかし、傷つく度に彼は一皮も二皮も剥け、いいオトナのオトコへと変貌を遂げていく。はたして、次はどんな部位に手を加えることになるのだろうか? そして、彼を脱毛へと動かすさらなる衝撃の出来事とは?

続く

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