東京脱毛器男子8「始める、女子大生狩り」

あえて「シマウマモード」だった職場 まさかの恋のチャンス到来?

happy business man and woman working in office
プロジェクトは三ヶ月に及びました。最初のほうは普通に帰れたけど、後半になると残業続きに。終盤にはマリコとふたりで会社に泊まるようになりました。そうやってると、嫌でも仲良くなってきます。

 

一緒に仕事して、一緒に夜食食べて、オフのときのLINEして情報の共有をする。そうなると不思議なもので、自然と「同じ空気」を発するようになるんですよね(笑) 

 

他の同僚にも「最近やたら仲いいな」「まさか付き合ってんの?」って言われて、その度にふたりで「そんなことないよ」「違いますよ~(笑)」って言うんですけど、マリコもどこか満更でもない雰囲気というか。

 

でも、社会人になってしまえば他の会社にいる彼氏より、同じ会社のチームメイトのほうが多くの時間を過ごすわけですしね、そういう逆転現象は起きてもおかしくないのかも。

 

仲良くなるうちに知ったことですが、マリコは思った以上にしっかりした子でした。仕事はきちんとこなすし、気遣いもできる。ただ明るいだけじゃなく、空気を読んでるんですよね。でもふたりでご飯食べてるときはいつも笑顔で……そんな姿を見るうちに、俺は惹かれ始めていました。

 

まさか、会社で誰かを好きになるなんて。今まで社内恋愛なんて面倒だと思ってきたし、会社では「シマウマモード」を決め込んできたけど……タワマンで淫靡なホームパーティーを繰り返すうちに、自然な出会いに心が動いていたのかもしれません。

 

俺は少しずつ「ライオンモード」に変わりつつありました。

清純派が隠していた不純な愛 それに翻弄された愚かな男

Businesspeople playing footsie under table
でも、マリコには大きな秘密があったんです。

 

ある日、いつもと同じように会社に残って残業していると、非常階段から話し声が聞こえてきて。「こんな時間に誰が?」と思ったのでこっそり見に行くと……まさかの、マリコと部長でした。

 

「ねえ、次はいつデートしてくれるの?」

 

「プロジェクトが終わってからな」

 

「土日にどこかに行かない? 家族サービスばっかりなんだから」

 

「わかった。じゃあ、今度箱根に泊まりに行こう。妻には出張って言うから」

 

「やった! 約束ね」

 

「ああ。でもそのかわり、混浴のところにしような」

 

「え~、嘘でしょ~! ほんとエッチなんだから」

 

どこにでもあるような、一組の不倫カップルの会話。しかし、それが一緒に働く同僚と、会社内で大人気の部長という組み合わせになれば話は変わってきます。

 

衝撃のあまり俺は動けず、高鳴る鼓動を押さえつけて話を聞き続けました。どうやらふたりはもう2年も不倫関係にあるようで、うちの部署にきたのも部長の計らいがあったみたいで……。

 

立ち尽くす俺のことなんか気づかずに、ふたりの逢引は続きます。

 

「でも、なんで私をあのプロジェクトに入れたの?」

 

「マリコに経験を積ませるためさ。それしかないだろう?」

 

「じゃあ、鈴木さんと組ませたのは?」

 

「それはもちろん、失敗した時に責任を押し付けるためだ」

 

どうやら、俺は失敗したときのリスクヘッジだったようです。おかしいと思ってたんですよ。現実的には俺がプロジェクトをリードしてるのに、社内的には彼女を「表の顔」にして部長が動いてることに。「まあ、かわいいし仕方ないかな」と思っていた自分の浅はかさに幻滅します。

 

その後、努力の甲斐あってプロジェクトは大成功。でも、残念ながらスポットライトを浴びたのは「表の顔」のマリコだけでした。若手ながら給料も数ランクアップしたみたいで、チームリーダーにも選出。先輩の俺を追い抜いての昇進でした。マリコは、部長に上手く取り付くことでスムーズに出世しようと考えてたようです。

 

「女を武器にする」なんて、清々しい姿勢です。と同時に、奥さんもいるくせに、それだけじゃ飽き足らず金も権力も女も全部持っていってしまうおじさんの強さ、ズルさを再確認しました。

評価◎な家庭用脱毛器を使って、自宅で脱毛にトライ

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最近、ベッドサイドにまではイケていたのに、まさか今回は片想いで終わるなんて……マリコが自分のこと少しはいいと思ってるんじゃないかと勘違いしていたことに、我ながら呆れます。かわいい顔してじつはビッチ、なんてのもこの歳になればなんの意外性もないはずなんですけどね。

 

六本木で出会う女に慣れてしまった結果、会社の女が少し清純に見えていたのかもしれません。でも、オンナなんてみんな中身は同じようなもんなんでしょうね。

 

プロジェクトが終わって暇になった俺は、今まで手を付けられてなかった部分のお手入れをすることにしました。それは「うなじ」や「お尻」などの体の背面部分です。

 

え、そんなとこ脱毛する必要あるのって? 多くの男性はそう言うかもしれませんが、見えない部分にこそ気を遣ってこそ真のイケメンと言えるんじゃないかな。たとえば「うなじ」。普段あまり見ない部位かもしれませんが、毛深い人は首にまで毛がモワッと生えてるんですよ。

 

もちろん、剛毛な俺は「馬の首の毛かよ」くらい生い茂ってました。お尻も同じくで、ここが汚いとせっかくVIOをキレイにしても台無し。正面は清潔感たっぷりなのに、裏返すと一気に不潔な印象になるんですよ。

 

『貧ぼっちゃま』は体の表面しかスーツ着ていなかったけど、オトナのオトコは「尻毛のケア」で真のセレブかどうかわかるんじゃないかな?(笑)

 

ヤーマン』の家庭用脱毛器は、サイズがちょうどいいのでこういう微妙な場所にも照射しやすい。すね毛や腕毛は多少残したほうが自然なので完全に脱毛はしてないけど、お尻やうなじはツルツルでいいので、数回にわたって脱毛していきます。

 

結果、自分で触ってわかるくらいにキレイになりました。これならもう、360度どこから見られても恥ずかしくないですね。『ゴリラ』とあだ名を付けられたことのある俺が、まさかここまでキレイなお肌になるなんて……六本木は、俺を大きく変えてしまったみたいです。

始める、女子大生狩り

Japanese couples drinking at bar counter
結局、職場での恋は諦めましたけど、ややこしいことになるのもあれなんで、今思うとこれで良かったのかなって思います。正直、勘違いしてたのは舞い上がってた分、少し凹んだけど(笑)

 

でも、今はもう吹っ切れてます。脱毛を始めてから見た目も若くなって、この間なんか「25歳くらい?」って初対面の女性に言われたんですよ。人間、実年齢より見た目が大事なので、次の恋人は若い子にしようかなあって考えたりしてます。もちろん、50代なのに20代の部下と不倫する部長みたいにはなかなかなれないけど(笑)

 

でも、女子大生くらいなら正直なんとかなりそうなんで、近いうちに狩りたいなって思ってますよ。年上のオトコに幻想を抱いた飢えた女の子たちを弄んでやりたいっすね。そうやって若いエキスをたっぷり吸えば、もっと若くなれるんじゃないかとも思いますし。まあ、一種のアンチエイジングですよね(笑)

 

ワンナイトは結局うまくいかない一方で、脱毛は順調に進んでいく直樹。「女子大生狩り」を掲げてクラブへと足を運ぶようになるが、この後、思いも寄らぬ落とし穴が待っていた。それは、例のルームメイト・ユウヤの真の正体が関わっていて……すべてが明らかになった後、直樹に残されていたものとは。

 
続く
 
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