「ES-LV5G」と「ES-LV5F」は、両方ともパナソニック電気シェーバーのうち、5枚刃で充電中でも剃れるタイプのモデルです。
そんな両モデルは、発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- ES-LV5G:2021年6月発売
- ES-LV5F:2020年10月発売
新モデル「ES-LV5G」で変更になった点は次のとおり。
- トリマー刃のコーム形状が進化して、長いヒゲのカット率が向上
- バッテリー残量の表示形式の変更
- カラー展開が1色に
当記事では、上で挙げた3つの違いの詳細を解説します。
加えて、現時点の両モデルの価格を比べることで、機能面と価格面の両面から、今どちらのモデルがコスパが高くお買い得なのかを検証するので、比較の参考になれば幸いです。
ES-LV5GとES-LV5Fの違い
はじめに書いたとおり、「ES-LV5G」と「ES-LV5F」の機能的な違いは3つでしたが、各違いにおいて、どちらのモデルが優れるのかという情報を足したものが次表。色が付いている方が機能的に優秀です。
モデル | トリマー刃(スリット刃) | バッテリー残量表示 | カラー展開 |
ES-LV5G(新) | アゴ下トリマー刃 | 3段階表示 | 黒(K) |
ES-LV5F(旧) | スリムコームスリット刃 | 5段階表示 | 黒(K)or 赤(R) |
上表を眺めてみると、全てにおいて新モデルが優秀なわけではなく、一長一短であることが分かりますね。
以降では、順番に各機能の違いの詳細を解説していきます。
トリマー刃のコーム形状
新モデル「ES-LV5G」では、トリマー刃のコーム形状が進化しています。
進化内容を語る前に、まずは外刃の構造をサクッと解説すると、当シリーズの外刃は次のような3種5枚の刃から構成されています。

- フィニッシュ刃(上の写真1と5)
- くせヒゲリフト刃(上の写真2と4)
- トリマー刃(上の写真3)
以上の3種の刃により、次のような流れでカットしていきます。
- トリマー刃で長く横に寝たヒゲを短くカット
- くせヒゲリフト刃でクセ部分(曲がっている部分)をさらに短くカットして短い直毛状に
- フィニッシュ刃で深くキレイに剃る
中央に位置するトリマー刃は、コーム(くし)状になっており、長くて横に寝たヒゲをすくい上げる役割です。
今回のモデルチェンジでは、トリマー刃のコームが新形状に進化したことで、あご下などの長いくせヒゲのカット率が向上。旧モデルと比べて1.5倍もカットできるようになりました。
ちなみに、旧モデルで同様の役割を果たしていた刃はスリット刃と呼ばれていましたが、新モデルではトリマー刃と名称が変わっています。
モデル | トリマー刃(スリット刃) |
---|---|
ES-LV5G(新) | アゴ下トリマー刃 |
ES-LV5F(旧) | スリムコームスリット刃 |
新モデル「ES-LV5G」の魅力は、長いくせヒゲをカットしやすくなったことなので、あご下の長い毛が気になる方や、休日はヒゲを剃らない(2~3日伸びる)方は、新モデルがおすすめです。
バッテリー残量の表示形式
新モデル「ES-LV5G」と旧モデル「ES-LV5F」では、次表のとおりバッテリー残量の表示形式が異なります。
モデル | 表示段階 |
---|---|
ES-LV5G(新) | 3段階表示 |
ES-LV5F(旧) | 5段階表示 |
旧モデルでは「20・40・60・80・100」の5段階で細かく表示されていたバッテリー残量表示が、新モデルでは「HIGH・MID・LOW」の3段階表示となり、少しざっくりした形になってしまいました。

この変更により、極端に使い勝手が悪くなることはないですが、新旧で比較をするならば旧モデルに軍配が上がります。
ちなみに、両モデルとも急速充電機能を搭載しており、万が一バッテリーが切れても3分間充電すれば、1回分(3分間)の使用が可能なので安心です。
もっと言えば、当シリーズは充電中でもヒゲを剃れるため、電源さえあればバッテリーが切れても焦る必要はありません。
なお、バッテリー容量は変わりなく、両モデルとも、フル充電すると1日1回約3分間の使用で約14日間使用可能です。
カラー展開
新旧モデルでカラー展開が次のとおり異なります。
モデル | カラー |
---|---|
ES-LV5G(新) | 黒(K) |
ES-LV5F(旧) | 黒(K) 赤(R) |
なお、上表の色のとなりのアルファベットはカラー記号で、型番の末尾にくっつくことで本体カラーを表します。
例えば、新モデルの場合は「ES-LV5G-K」と表記され、旧モデル赤色の場合は「ES-LV5F-R」と表記されます。
イメージを掴めるように、両モデルのカラー展開を写真でも比較をしておきましょう。
まずは、新モデル「ES-LV5G」のカラー。

続いて、旧モデル「ES-LV5F」のカラーを2色。

カラーに関しては好みの問題なので、どちらが優れているという話でもないのですが、新モデル「ES-LV5G」は黒色の1色展開となったことで選択肢が減りました。
ES-LV5GとES-LV5Fの価格を比較
ここまで「ES-LV5G」と「ES-LV5F」の機能的な違いについて解説しましたが、ここからは両モデルの価格の違いについて紹介します。
新旧比較において、機能面で一長一短の場合は、機能差に対して価格差ほどの価値を感じるかがポイントです。
ということで、各モデルの現時点の価格をチェックしてみましょう。
ES-LV5Gの価格
2021年6月に発売された新モデル「ES-LV5G」の発売時価格は2万円台の中盤あたりでした。
徐々に価格を下げ、2020年秋頃には2万円前後に到達しましたが、その後は少し波打ちながら2万円台の前半あたりを推移して今に至ります。
旧モデルを参考にすると、1万円台の後半くらいなら狙えそうな感はありますが、底値圏を過ぎたモデルは価格上昇傾向にあるので、底値を狙いすぎないよう注意しましょう。
2万円台の前半
ES-LV5Fの価格
一方、2020年10月に発売された旧モデル「ES-LV5F」の発売時価格は、新モデル同様2万円台の中盤からスタート。
2021年夏頃には底値圏となる1万円台の後半を推移しましたが、秋以降は価格上昇に転じました。今では価格が高騰し、新モデルに対する価格優位が失われてしまいました。
2万円台の後半~3万円前後
【結論】おすすめは?
あらためて内容をまとめると「ES-LV5G」と「ES-LV5F」の違いは3つあり、それぞれの違いにおける各モデルの優劣は次表のとおりでした(色付きの方が優れている)。
モデル | トリマー刃(スリット刃) | バッテリー残量表示 | カラー展開 |
ES-LV5G(新) | アゴ下トリマー刃 | 3段階表示 | 黒(K) |
ES-LV5F(旧) | スリムコームスリット刃 | 5段階表示 | 黒(K)or 赤(R) |
各モデルがどんな人におすすめかを機能的な観点からまとめると次のような感じでしょうか。
ES-LV5G(新) | ・アゴ下の長いくせヒゲが気になる ・数日ヒゲを剃らないことがある ・バッテリー残量はなくなりそうな時にわかればOK ・カラーにこだわりはない |
ES-LV5F(旧) | ・バッテリー残量を細かく把握したい ・赤色モデルが欲しい |
個人的に、現時点の価格も踏まえて判断すると、新モデル「ES-LV5G」がおすすめです。
理由は、旧モデルよりも価格が安くなっていることと、機能差のなかでもトリマー刃の進化に一番価値を感じるためです。
価格に関してはもちろん安い方がいいですが、どんな機能に魅力を感じるかは人それぞれ。ぜひ自分にとって魅力的な1台について考えてみてくださいね。
以上、「ES-LV5G」と「ES-LV5F」の違いの解説でした。